文化財学科のトピックス
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2024.11.10
日本遺産フェスティバルに参加する
みなさんは「日本遺産」を知っているでしょうか?
世界遺産の日本版と思っている方も多いかと思います。「世界遺産」は人類規模で守るべき遺産を登録していますが、「日本遺産」は地域にある文化財を再発見し、物語を軸にエリアとしてパッケージ化したものを認定することにより、観光振興・地域振興に文化財を活用していこうとするものです。つまり世界遺産は「保存」、日本遺産は「活用」を重視しているのです。すでに104件のストーリーが日本遺産として認定されています。
今回、福島県会津若松市で開催された日本遺産フェスティバルに相原教授も参加してきました。オープニングでは、会津若松市観光大使でもある大林素子さんたちのトークセッションがあり、日本遺産を如何に楽しむか、如何に伝えるかについて、意見交換をしていました。また、日本遺産連携事業や分科会・公開講座などの報告もありました。会場に並ぶ日本遺産ブースでは、各地の日本遺産をPRをしています。その地域の関係者と話をしていると、これからは日本遺産をどのように使って地域を元気にするか、地域経済にどのように活用していくか、という点が重視され、日本遺産も新しい段階に入ったことを痛感しました。各地のブースには、文化財専門職として働く奈良大学の卒業生の姿も見ることができ、地域の文化資源をPRして、文化財を守り・伝えています。文化財の保護・継承には、活用の観点も必要なのです。
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】