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2025.02.24
奈良大学博物館で企画展示を開催中!
現在、奈良大学博物館では企画展「朝来経塚群-祈りの考古学-」を開催しています。
朝来経塚群の発掘調査は1985年に水野正好先生が和歌山県上富田町で行いました。その出土品の再整理を踏まえて再検討すると、水野先生とは異なる見解も提起できました。そこで、最新の成果をわかりやすく紹介した展覧会を企画しました。最初は、中学生にもわかるような、やさしい展示を計画していましたが、実際にはじめてみると、少し小難しい展示となってしまいました。「やさしい考古学」ほど難しいものはありません。それでも、各所に出没する上富田町のマスコット「ひょうたん先輩」には、心が癒やされます。
展示の主担当になったのは、再整理・報告書作成を中心となって行っていた当時奈良大学大学院修士課程に所属していた橋本侑大くんですが、現在は関東地方の大学院博士後期課程に属しています。よって、展示内容は、相原教授と橋本くんを中心に計画し、奈良大学博物館嘱託学芸員・大学院生・文化財学科学部生が担当しました。実際には、橋本くんからの遠隔指示を受けつつ、図録・パネル作成、展示作業などを学芸員・学部生があたります。特に、開会の2週間前からが正念場です。実際に出土品やパネルを配置してみると、当初計画していたこととは、微妙な変更が多数でてきます。これらに臨機応変に対応することも、学芸員の腕の見せ所です。
今回の企画展は、2025年1月26日から開催しています。水野先生が朝来経塚群を発掘調査してから丁度40年、さらに水野先生がお亡くなりになった日から10年目のご命日の日からの開催です。これも何かのご縁か? きっと「楽しくやったらええ」と水野先生は言ってくれていると思います。
この展示は、4月12日まで開催していますので、春休みの間に、是非ご覧ください!
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

