国文学科のトピックス
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2025.04.20
4月20日、授業「実地見学踏査」で平城宮跡を散策
4月20日、授業「実地見学踏査」(担当:鈴木)で平城宮跡を散策しました。
大和西大寺駅で集合したのち、奈良大の南門近くを流れる秋篠川を眺めつつ、平城宮跡へ。
平城宮の大極殿→東院庭園→朱雀大路→遣唐使船→いざない館→朱雀門とめぐり、歴史にからめながら万葉歌の解説を行いました。「平城」宮というのに、なだらかではなく傾斜していることなど、体感することができました。
平城宮の朱雀大路では、次の万葉歌を解説しました。
『万葉集』巻19・4142 大伴家持
春の日に 萌(は)れる柳を 取り持ちて
見れば都の 大路し思ほゆ
(訳]春の日に、萌え出した柳の枝を、手に取り見ると、奈良の都の、大路が思い出される...。)
この万葉歌は、越中の国(現在の富山県)に国司として赴任していた大伴家持が
都を懐かしんで詠んだ歌です。都の大路は柳が象徴していたのです。
まさに、この万葉歌のとおり、若い柳が平城宮の大路を美しく彩っていました。